タオは背骨をのぼる道すじ

タオはあなたの人生の道のり

タオは宇宙の道

 

多くの人は、タオというものがよくわかりません。

タオはさまざまなレベルでとらえられるからです。

そもそも、タオはあらゆる存在に浸みわたっています。

タオは存在そのものだといってもいいくらいです。体のエクササイズのようにありふれたレベルでも、

神聖なるものといった高尚なレベルでも、タオについて語れるのは、おかしいと思えるかもしれません。

タオにしたがうものは、神を「天にまします」ものとは考えません。

あらゆるところに在ると考えます。

 

タオは形をとることもあれば、形をとらないこともあります。

タオの形ある側面のひとつは、私たちの背骨の真ん中にある道すじです。

それは私たちの中にあるタオの道。体のさまざまなパワーセンターをつなぐ魂の道です。

 

哲学的な側面では、タオは人生を歩む道のりです。ある段階から次の段階への変化、

さまざまな状況への対応、自分の内なる個性を自然や社会を背景に表現することです。

 

形而上の側面では、タオは宇宙そのものの進化と動きです。

さあ、この三つのレベルをとって――背骨をのぼるエネルギーの動き、

哲学的にとらえる自分自身の人生の道、そして宇宙の発展そのもの――

三つをとかしあわせ、ひとつの概念にまとめてごらんなさい。そうすれば、

タオの真髄を垣間見ることができるから。

 

~Deng Ming Dao, 365 Tao

 



あなたが息づくと、山々は白く染まり、

木々は青くもえあがり、

あなたのはねにのって雀はおどり、

波はうずまき長い吐息をつく。

あなたが息づくことで、あらゆるものは生きる。

 

タオの中心となる考えは息。

息がなければ、命もない。

この考えは実に何層にもわたる。

息をすると、酸素が入ってくる。

息をすると、生きていける。

息をすると、鼓動が整い、脳がはたらき、血液が赤くなる。

さらに深くいえば、息をすると、体内の全エネルギーフィールドが生き生きと動きだす。

息と切っても切れないそのフィールドがマインドと結びついたとき、

スピリチュアリティという力が生まれる。

 

息をしなさい。愚かにも、単なるガスの交換などと思わずに。

 

ちょうど私たちが息をするように、宇宙も息をしている。

それどころか、息こそ命のあらわれといっていい。

世界が息づくと、あらゆるものが生かされる。

天気はしかるべく移り変わり、

植物はしかるべくのびゆく。

動物は力強くなる。

大地の力そのものが動きだす。

そしてすべてが一体となって、大いなるエネルギーフィールドが生まれる。

それはあなたの体内で起こることの拡大図。

そのフィールドにつながっているのは、宇宙の意志。

 

スピリチュアリティがどのようにはたらくか、知りたい?

それなら、息をしなさい。

 

~Deng Ming Dao, 365 Tao

 


 

純粋な光はすべての色

ゆえになんの色もない

一つなるものが散り散りになって

はじめて色があらわれる

 

純粋な太陽の光が降りそそぐのを見ると、そのあまりにまぶしく純粋な輝きに、

なんの色も形も見分けることができません。

 

でも光がトンボの薄い羽にあたったり、霧雨をてらしだしたり、肌をてらしたりすると、

光は屈折して何万もの細かい虹になります。

 

世界が色であふれているのは、あらゆるものの表面なり質感が、

光を無数の重なり合う線へと屈折させるからです。

 

同じことがタオにも言えます。

 

純粋なタオは、すべてを宿しています。

したがって、なにも見えません。

純粋な光がすべての色をもちながら、なんの色も見せないように、

すべての存在は、タオのなかにかくれ、なんの区別もありません。

 

タオはこの世界に入ってはじめて、無数のものに分かれます。

 

すべてのものが存在するのは、タオのおかげだと言います。

でも本当は、すべてのものは偉大なるタオの屈折でしかないのです。

色のある光をまぜあわせると、また純粋なまぶしい光にもどります。

だから、タオの道をゆく者はいつも「返る」という言葉を口にするのです。

人生のあらゆる分野を統合し、あらゆる区別を一つに統合します。

一つになったら、そこに差異はありえません。

意識が真のタオにもどると、輝かしさがあるだけで、すべての色は消え去ります。

 

~ Deng Ming Dao, 365 TAO

 


 

めぐる太陽は新たな季節をみちびき

春の息吹が木の葉を調える

タオはここにある

いつもタオと調和していないのは私たち

 

タオはわが道をゆく したがう準備ができていないのは私たち

タオの動きにはいっさいの迷いがない

気晴らしに興じるのは私たち

タオは意識がないのに至高であり ひっきりなしに考えてばかりいるのは私たち

 

だからこそ タオとの調和をはかるのが 私たちの基本的な課題

 

自分自身を完璧な楽器に仕立てなければならない

美しい竪琴の弦がすべて調弦されているように

私たちが完璧でなければ いかに宇宙の音楽と調和できようか

自身が調えば タオに向かって開ける

タオの導くままに 私たちはためらいなくしたがう

演奏家がそれぞれに才能と理解を発揮しながらも

オーケストラの壮大なうねりにとけあうように

タオにしたがうものは 人間らしさをたもちつつ宇宙と調和する

 

太陽が新たな軌道にのると春がおとずれる 空気はあたたまり世界はよろこぶ

すべてのものに新たな息吹がふきこまれ

ふるえる木の葉でさえ春のリズムに調えられる

太陽に顔を向けなさい 花たちにならって

タオに顔を向けなさい 私たちすべてがそうすべきだから

 

~ Deng Ming Dao, 365 TAO



 

山の朝、石の階段

神殿への道は険しい

時にはつまずくこともある

だがそのたびに起き上がらなければならない

 

スピリチュアリティを養うのは日々の営み

一日でどれだけ成しとげても また次の日も続けなければならない

進歩はたいていごくわずかで 努力がむなしく思えるもの

毎朝起きて おなじ熱意をもって くりかえすのは難しい

 

だがそれこそ私たちのなすべきこと

 

導きと素質とふさわしい境遇に恵まれたなら

心の大半を向けるべきは こうした素朴な毎日の努力

 

天までひととびに跳んだものはいない

 

スピリチュアリティを得るにはたゆまず登ること 

山上の神殿への険しい道のりのように

石段の数は何千もある 道は険しい

 

たどりつくには長い時間がかかる それまでは途中の景色で満足すること

 

頂上からの眺めがいちばんいいと信じて

 

足をすべらせたら 起き上がり 道にもどらなければならない

スピリチュアルな生活の成功は 華々しいできごとではなく 

日々の献身ではかられる

 

この鉄の意志 この深い誠意によって 

私たちは登りつづけるのだ

 

~ Deng Ming Dao, 365 TAO